株式会社瀬登

北九州一円の公共工事を中心とした設備工事業
株式会社瀬登は八幡東区を拠点に50年にわたり成長を続けてきた設備工事を専門とする会社だ。
道路の下に張り巡らされる水道管を入れ替える工事や、住宅や学校などの衛生・空調設備工事の管理・施工を行う。北九州市や福岡県などの公共工事を請け負うほか、民間工事や個人宅の修理依頼も受ける。
2018年に移転した八幡東区枝光の事務所は広々としたオフィスと材料倉庫が併設され、20年以上の経験を持つ施工管理技士や、ベテラン職人を含む16名の従業員が働いている。

地域に根ざして50年
二代目社長の下岡克明社長 は、従業員3名のころから現場に出て経験を積み、会社を大きくしてきた。
「設備工事業は人や社会を支える、無くてはならない仕事でやりがいがある一方、時には大変なこともある。数年前、寒気に襲われた年は一日中水道管の破裂修理依頼の電話が鳴りやまないこともありました。そんなときも、「設備無くしては生活無し」との気持ちで、一件一件、誠心誠意対応しました。そうやって地域の皆様とともに歩んできましたので、これからも地域に根ざした会社でありたいと思っています。」


公共工事の実績とノウハウ
公共工事には請負業者の工事成績を評価する点数制度がある。同社は優秀賞と言われる80点以上の点数をこれまで幾度となく獲得してきた。
下請業者や材料等の管理を適切に行い、工期を守り、提出書類を書き上げる。これは現場を管理する技術者のノウハウだが、すぐに習得されるものではなく経験と知識が必要となる。
「このノウハウを学び自分のものにしていきたいという若い力を期待しています」と下岡社長は語る。
「現在は建設業全体で高齢化が進んでいます。だからこそこの業界には、若い人がチャレンジできる可能性がまだまだ多分に秘められていると考えています。技術やノウハウの継承と同時に、新しい考え方やパワーを柔軟に取り入れていきたいです。」

業界をリードできる存在に
瀬登の会議室には大きなディスプレイが配置され、机には小型ドローンが置いてある。とても町の水道屋さんとは思えない光景だ。
「ドローンで現場の調査をしたり、現場で使うタブレット端末やシステムをいち早く導入したりと、新しい技術も積極的に取り入れています。今後もどんどん新しいものを取り入れて、建設業を楽しくかっこいい仕事にしていきたい、それを一緒に進めてくれる若い人がいればいいですね。」

若手の声
土田舞衣さん(25)は東京のゼネコンからUターンし瀬登に入社した。
「北九州は私の生まれ育った町であり、大変魅力的な場所です。設備工事業はそんな北九州を支える、無くてはならない仕事です。まだまだ分からないことも多いですが、先輩方に教えてもらいながらひとつひとつできるようになりたいです。」
