株式会社タカミヤ

国内最大手の釣具小売チェーン

株式会社タカミヤ(八幡東区)は1949年創業、「釣りのポイント」で知られる釣具の直営小売チェーンだ。

全国70店舗、釣り具の卸売、PB製品の開発・生産までをおこなう業界国内最大手であり、通販、海外生産、POS導入を筆頭とした近代的SCMの構築等、数々の業界初を打ち立ててきたリーディングカンパニーでもある。社会貢献活動に積極的なことも同社の特徴だ。

ゆでガエル現象に気づくこと

「ゆでガエル現象」同社の髙宮会長(73)はこの言葉を多用した。

「地域衰退の原因は地域や環境にあるのではなく、地域に住まう「人」にあるものです。自分の地域に自信が持てない、チャレンジ、イノベーションへの取り組みが少ない、受け身、他責、安定志向だけではダメです。

北九州には、自然、交通・物流の要地、外からの人を受け入れる温かい人間性、ものづくり等で培ったポテンシャル、多くの資源があるのだから、これらを最大限に活用すると共に、同時に新たな時代に対応できる気概と自立心が必要です。」

ゆっくりとした口調だが、数々の苦難を乗り越えてきた経営者の言葉には重みがある。

北九州を釣りのユートピアに、地域活性化の実践者たれ

玄界灘、山陰沖、豊前海、関門海峡等、特色をもった海と豊富な魚種に囲まれる北九州は釣り好きには垂涎の地だ。

同社では手ぶらで参加、沖釣り、釣りサポート、魚の下処置、調理、入浴や宿泊までをトータルで提供するサービス(釣りいこかプロジェクト:KTIP)を開始、国内外から「釣り」を軸とした北九州への来訪が始まっている。

地域と自社のもつ強みを活かし、モノからコトへの消費傾向変化といった時流にも適応、タカミヤは地域の新たな観光産業創出の実践者として、チャレンジとイノベーションを始めている。

チャレンジ、イノベーション

「元々は受付の募集で入社したんです」同社の成本主任(27)は微笑んだ。

「タカミヤの社員は皆さん本当に人柄が良くて、すぐに馴染めました。受付から始まって、採用、広報と仕事の場はどんどん拡がっています。

釣り業界は自然があってこその業界ですのでこれからもアナログの良さはずっと大切にしていきたいですが、業務においては是非デジタライゼーションに貢献したいです。」

元料理教室講師だったという経歴をもつ彼女は、インスタグラムや、同社が開発した釣り好き専門SNSに釣果料理を掲載する「釣りスタグラマー」の顔ももつ。

平成5年に同族経営廃止を宣言し、平成28年に宣言通り血縁関係の無い生え抜きの上田桂嗣氏(47)が社長に就任した同社、上田社長体制のもと今後の展開にも注目が集まる。