豊鋼材工業株式会社

”鉄”を自由自在に加工、九州一円・沖縄のお客様へ

豊(ゆたか)鋼材工業株式会社は糟屋郡篠栗町に本社を構え、鋼材の加工販売を行う企業だ。社員約250名、山口県から九州一円、沖縄まで営業11拠点、加工機能6拠点を持つ。

鉄を顧客の望む様々な素材・製品に加工し、プラントや造船所、建築工事などありとあらゆる現場に届ける。鉄鋼の加工販売業としては九州随一、全国有数の規模を誇る。

後世に残る建築物に携わる

苅田工場の鋼板一課で働く紅林孝治さん。ものづくりに携わるやりがいをこう語る。

「地域を代表するありとあらゆる構築物に、私たちが携わった鋼材が使われていると言っても過言ではありません。近年では東京オリンピックの舞台、新国立競技場の建設にも携わる機会も得ました。世の中で注目されるあらゆる構築物に自分が携われたという想いを刻みながら仕事が出来るのも私たちの喜びです。お客様のニーズを汲み取り、最適な加工を施していく中で、モノづくりを進める仕事に大きなやりがいを感じられると思います。」

地元の町工場から

創業は昭和33年6月、北九州市戸畑区で鋼板剪断を生業とする町工場であるとされる。3年後には、八幡製鉄所の指定シヤリング業者となる等、高度経済成長の波に乗り、各地に工場や営業拠点を展開し、今年で創業62年目を迎える豊鋼材工業。

「鉄は産業の米と言われるほど、世の中に実在する素材の中で最も基礎的な素材です。鉄鋼メーカーが生産した鉄を社会資本や消費者に届けるには、相当の加工機能が必要。」と産業における豊鋼材工業の立ち位置を情熱的に説明してくれる紅林さん。

株主は業界トップクラスの鉄鋼専門総合商社伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社や国内最大手の日本製鉄等で構成されており、財務基盤は盤石と言える。2019年3月期の業績(連結)は、取扱数量275千トン、売上高20,023百万円、純利益343百万円に上る。

ともに豊かな時代を

強さ、硬さ、経済性等、様々な可能性を持つ鉄という素材を誰より愛すのが自分の仕事という紅林さん。

多種多様なニーズを持つ顧客へ、自社の機能をフル活用して製品を供給していくという仕事は、常に新しいアイデアが求められる仕事だという。

「求めているのは専門的知識よりも、好奇心を持ち仕事に臨む姿勢です。ともに学び、模索し、研究しながら、新しい豊かな時代を築いて行きましょう。」