株式会社千草

千草ホテル外観
料亭から始まった地元民に愛される老舗ホテル
株式会社千草は、八幡東区西本町に本社を構え、ホテル業、ブライダル業、飲食業等を運営している会社だ。同社が経営する千草ホテルは、長い歴史を誇り、地元の多くの人に親しまれている。その歴史は約100年前に遡る。八幡製鐵所が創業して間もない時代、1914年に元々は料亭を営み始めたのがスタートだという。
その後、1943年に千草ホテルとして旅館業を創業した。都市型ホテルとしては珍しく【女将】が在籍しており、料亭からスタートしたという同社創業当初のDNAを今なお残していると言える。また時代のニーズに合わせブライダル事業や衣裳、美容、装花等の幅広い部門を取り入れつつ、現在の業態に至った。

女将が在籍する都市型ホテル

同社が経営する結婚式場 マリコレ ウエディングリゾート
アニバーサリー・デザイン・カンパニーへ
長い歴史を持つ株式会社千草は今【アニバーサリー・デザイン・カンパニー】をスローガンとして掲げる。
「私たち千草では、料亭から始まり、地元の宴会や、結婚式等、長い歴史の中でずっとお客様の非日常である記念日に携わってきました。そういった中で、ただ単純に料理や場所を提供するだけでなくお客様にとって忘れられない一日にしたい、最高の記念日をプロデュースすることを使命として仕事に取り組みたい。その想いで【アニバーサリーをデザインする】というスローガンを掲げております。」
現在、4代目の代表取締役である小嶋亮氏は優しい口調で語った。

アニバーサリーデザインの更なる進化を目指して選んだのは他社とのアライアンス
千草がアニバーサリーデザインの更なる進化のために選んだのは専門特化した他社とのアライアンスという道だった。ブライダル部門ではすでにこの取り組みが進んでおり、ブライダルプランニングや演出については、その分野に特化したノウハウを持つ他社が行うという。「お客様のニーズが多様化する中で、多くのお客様により最高の時間を提供させていただくには、我々も変化していく必要があります。千草は料亭から始まり、また、長い歴史で地元の宴会、結婚式に関わってきたことで、料理や会場の設えについては自信があります。それぞれ特色を持つ会社が各々最も得意とする分野を最大限に引き出すことがアニバーサリーデザインをさらに進化させることにつながると考えます。」

新郎新婦が雨男・雨女だった結婚式。「No Rain,No Rainbow」をコンセプトに、会場内に演出として傘を設えた。

ドレスノッツェの堀川真実さん
求めるのはEQの高い人財
衣裳部門であるドレスノッツェとして働く社員の堀川さんは笑顔で話した。「ドレスノッツェの仕事は、お客様にウエディングドレスを選んで頂くのはもちろんのことお客様の好みや要望に合わせてドレスのコーディネートをしたり、メンテナンスや、修繕もする仕事です。一番嬉しかった瞬間は初めてお客様から「これからもあなたが担当でお願いします」と云われたことと、同じドレスノッツェの先輩から褒められた時です。千草で働くことを選んだ理由は【アニバーサリーデザインカンパニー】という企業理念にすごく惹かれたからです。私もお客様の記念日に寄り添って仕事をしていきたいといつも考えています。」「EQという言葉はご存知ですか?簡単にいうと心の質です。入社して訓練すれば仕事は覚える、気も利くようになる。ただお客様を喜ばせたい気持ちや学びたい、成長したいという気持ちがないとホテルの仕事は難しいものがあります。私たちが求めるのはEQの高い人、またこの人に会いたいなと思わせる人です」そう語る小嶋社長の語り口は常に優しい。
※EQ:心の知能指数 Emotional Intelligence Quotient
