株式会社柏木興産

行橋発の100億円企業 コンクリートで社会を支える

株式会社柏木興産(行橋市)は1957年創業、生コンクリートとコンクリート製品の製造販売をおこなうメーカーであり建設資材全般を取り扱う商社、2社しかない行橋発年商100億円企業のひとつだ。

従業員数約150名、福岡県内に複数の生産拠点、営業拠点をもち、九州全域および中国地方まで商圏を拡大。また、次世代型コンクリート混和材の開発にも成功、北海道に新たな混和材製造拠点を建設と勢いのある、社会インフラを支える知られざる優良企業だ。

保守本流 技術の追求

「鉄は国家なり、という言葉がありましたが、コンクリートも同じく社会をつくり支えるのに欠かせないものです。社会を根幹から支える保守本流としての矜持をもって社業に取り組んでいます。」
堂々とした姿勢で柏木武春社長(50)は語る。

「また、我々は原材料である生コンの製造だけでなく、コンクリートを使用した二次製品の製造も手掛けています。西日本で初めて工場単独で高強度コンクリート大臣認定を取得したのも当社です。新たな技術、新たな製品を追及し業界と社会を変えていきたいですね。」

リアカーから始まった商売を支えてくれた行橋地区

「当社は私の父が創業しました。数人で井戸側(土管)をつくり、リアカーをひいて商売を始め、今日のコンクリート総合メーカーへと繋がっていきました。行橋という街とそこに住まう人たちのおかげで今の当社がある、この街の発展に今後も貢献していきたいですね。」

営業の利便性から本店は福岡市に移した柏木興産だが、管理部門は行橋市に残し、社長が日常的に出社するのも行橋市の拠点だ。

行橋から社会を支え、社会を変える、社長の言葉からは地域への愛情が強く感じられた。

皆で仕事を積み上げる喜び

銀行員として金融を経験した後、現在では社長の右腕として会社を支える実弟の柏木純二郎専務(46)は理知的なトーンで語る。

「ただ言われた事をする、単純作業を繰り返す、仕事とはそうあるべきではないと考えています。当社の強みのひとつは「経営と社員の近さ」、私も開発、営業、生産といった様々な現場に顔を出しますし、社員が何でも言える環境づくりを重要視しています。

社員一丸となって、個々が能動的に考え、行動し、皆で仕事を積み上げることが一番の喜びです。」

「行橋」というルーツを大事にしつつ、社会に貢献して社会を変えていきたい、そのようなひとには柏木興産というフィールドはうってつけかもしれない。