株式会社なかやしき

明治時代より続く地域密着型不動産総合会社

株式会社なかやしき(小倉北区)は1889年創業、木造建築の基礎である木材の供給から、戸建住宅・マンションといった住空間の販売、さらにはアフターサービスまでワンストップで手掛けている九州では数少ない不動産総合会社だ。

130年間の歴史で培った強力な地域ネットワークをもち、福岡県下で171棟、8,340戸もの建設販売実績がある。「暮らし方を売る」をモットーに、リーズナブルな価格でラグジュアリーな住宅を提供することで好評を博している。

若い人が働きたい街・住みたい街に

「質実剛健なのは長所でもあるけど、見方によってはダサいとも言える。中身も大事だけど見た目も大事、街の見た目のブランディングもしっかりして、若い人が働きたい街・住みたい街にしないと人は集まらないよね。」

同社の中屋敷専務は語る。

インタビュー場所として指定されたのは、小倉北区海沿いの工業地区、西港、同社が保有する工場倉庫をリノベーションした「n-BASEMENT」だ。

インテリア・エクステリア・雑貨・プランツ等を取り扱う、北九州地域ではあまり見ない某リアリティーショーのロケ地にも使えそうなスタイリッシュな空間で、同社の戸建部門オフィスもこの敷地内に移った。

我々にとっての当たり前は、案外当たり前ではなくクールなもの

「このn-BASEMENTは、関東を中心に展開するインテリア・雑貨総合メーカーのDULTONさんやプラントハンターで有名な西畠清順さんとのコラボをしています。」

「彼らからすると敷地の真ん前に工場があって煙突からもくもく煙が出ているのは最高にクールだと、この街はまだ自分たちの価値に気づいていないだけかもしれません。」

地域創成へのヒントがここにあるのかもしれない。

暮らし方の提案、街づくりを楽しむ

「正直、こんな産業道路沿いの工業地区でお店なんて、、、そう思っていましたし、言っていましたけど、週末に1000人を超えるお客さんで店がごった返すのを見て驚きました。」「最近は採用担当だったのにいきなりここの運営をやれって、、、」米森部長と沼マネージャー、戸惑いながらも二人の目には何かが始まりつつあることに対するワクワク感があふれていた。

「まず楽しんで仕事をすること。我々は金融商品を売るように住宅を売ることはしません。暮らし方を提案して、お客様に満足いただき、我々もそれを楽しむ。魅力ある暮らしづくりをもって、この地域の活性化に貢献できれば最高です。」

中屋敷専務は豪快に笑った。