泰平印刷株式会社

お客様の「必要」を創り上げる
泰平印刷株式会社(小倉北区)は、1953 年に書籍・帳票を中心に取り扱う有限会社泰平印刷所として設立された。1972 年ビジネスフォーム印刷機を北九州で初導入、手書き伝票はもちろんコンピューター専用帳票の設計から印刷まで取扱い、事務印刷の先駆者として地元印刷業界を牽引している。現在は事務印刷に加えて、商業印刷(パンフレット・DM・チラシetc)の企画・提案を行う他、P マーク所得に伴いBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業へ本格的に参入し、各種サービスを提供している。またデジタル分野へも参入し、印刷データを2次利用したアプリケーションも提供、デジタル媒体を利用した販売促進ツール作成まで多岐にわたり事業展開をしている企業である。

「紙」×「デジタル」で業態変革
「現在でも印刷業界はマーケットとして5 兆円超という規模を誇る立派な産業ですが、『印刷』に対する古い概念に縛られていては生き残りが難しいのは事実。今後イノベーションを起こしていかなければ、必要不可欠とされる産業であり続けられないのは間違いないところです。『業態変革』即ち『印刷プラスα』が必要であり、そこをお客様から評価(付加価値)として求められるでしょう。世の変化に対応し、常に新しい価値を創造すること。泰平印刷は現在、それを目的として取り組んでいるところです。」と同社の森實社長(44 歳) は意欲的に語る。同社が『印刷プラスα』として提供している1つが自動翻訳アプリ「カタポケ」だ。日本語で製作した印刷データを利用して世界中の方に「読んでもらう!」という想いからインバウンド向けに開発されたアプリで、7 カ国語に対応している。また読み上げ機能では、高齢者や視覚障害者の方などへ簡単に聴いて頂くことができるのは紙に無い魅力だ。誰でも無料で閲覧することができる。


共に「ものづくり」をする仲間を
「5 年前に就任した現社長とは年齢が近いこともあり、とてもコミュニケーションが取りやすく、自由な発想・展開を相談・実行させて頂く機会が多くなりました。今後は異業種とのネットワークを拡げ、事業の幅も拡げていきたいです。」営業の松下さん(46 歳)はいきいきと語ってくれた。また自動車移動が多い北九州市に、大都市では駅中に多く見られるクロスメディアの手法を自社のノウハウとOEM やアライアンスを積極的に活用することで、広告のあり方を北九州から広げていきたい考えだ。最後に松下さんは「印刷物もものづくりだと思っています。そのものづくりに興味・関心も持ってもらい、形として残るものに魅力や誇りを感じてもらえるような方々と一緒に働きたいですね。」と締めくくった。
