株式会社HOA(コワーキングスペース秘密基地)

鉄の扉を開けることからはじまる未知の世界。「秘密基地」とは?

「秘密基地」という言葉に、どんな場所を思い浮かべるだろう。密かに人々が集まり、何かワクワクした企みが行われている場所。そんなイメージに近いこの場所は、秘密基地という名のコワーキングスペース。ワクワクする気持ちで通ってほしい隠れ家。そんなコンセプトのコワーキングスペースである。

JR小倉駅から徒歩3分。昼間から大勢の人が行き交うその一角にコワーキングスペース秘密基地がある。階段を上り鉄の重い扉を開ける。そこには広々としたスペースに、ソファーやテーブル席があり、自由に利用することが出来る。そして奥にはプライベートエリアがあり、オフィスや会議室が用意されている。

一般的なコワーキングスペースというのは、仕事をする場所を提供するサービスだが、ここでは人と人の関係をアレンジするということを大切にしているという。なぜなら、「人の繋がりこそが、新しいことが生まれるための源泉である。」と考えているから。そんな秘密基地の理念は「集めて、混ぜて、繋げて、尖らせる」。尖ったものを作り出すことで、お客様のサポートすることを目指している。

Working Alone sucks!

秘密基地のキャッチコピーに 「Working Alone sucks! (一人で仕事するなんてつまんないね)」というものがある。一人で仕事をするよりも、繋がった人々のリレーションが増える方法を推奨している。新しい発見の機会が増え、新しいプロジェクトが始まる。中には趣味的な集まりもあり、読書会やお茶会、珍しいところでは俳句の会や古代史を研究する会なども開催されている。価値観や興味の対象を同じとする人たちがコミュニティを作っている。

「新しい生き方」を生み出してきた場所

2014年1月のオープン以来、起業や創業の拠点として、また地域のまちづくりの拠点として、あるいは人材育成の拠点として、多くの人が利用している 秘密基地を利用するのは、フリーランスや会社員といった社会人だけでなく、学生やシニアの方もいて、幅広い属性の方々が多いのも特徴となっている。互いにコミュニケーションを深め、共に企画を立てたり、仕事をしたりすることで、多くの新しいプロジェクトが生み出されている。

スタッフたちの際立ったホスピタリティ

コワーキングマネージャーをはじめとするスタッフは、スペースを切り盛りしつつ利用者同士のコミュニケーションを促し、時には利用者と地域のインフルエンサーや実践者を繋げたりもしている。
もちろん忙しそうに仕事をしている時や、集中している時には声をかけない。ちょっと時間が空いた時を見計らって声をかけてくれる、そんな心遣いと距離感が抜群に心地よく、ほっと一息つけるアットホーム感が大きな魅力である。

スキルをシェアするスクール「創生塾」を3都市で展開

2014年、秘密基地のプロジェクト「知見と体験のシェアリング」をテーマに、ビジネススクール「創生塾」が誕生。それは秘密基地を利用するフリーランスや職業人たちが、自らのスキルを他人に教えあうことから始まった。
SNSの専門家が SNSの活用法を教えたり、カウンセリングの専門家が話を聞くスキルを伝授したりと、これまで延べ13,500人余りの受講生がいる。今では北九州市の創業支援の枠組みの中で、大きな役割を果たしていて、すでに55名を超える創業者が巣立っていった。そしてこの創生塾から創業した人がその後も経験を積み、講師として創生塾に登壇するというサイクルに。創業後に自分のビジネスについて発表やテストマーケティングできる場があることは大きな励みとなる。また創生塾の取り組みが高く評価され、2018年には中小企業庁の創業機運醸成賞を受賞。現在では3都市で「創生塾」ライブが開催されている。

グループ会社として、プロのまちづくり会社「一般社団法人まちはチームだ」を設立

前述の創生塾をベースとして、秘密基地に集まるメンバーで設立されたプロフェッショナルまちづくり団体、それが「一般社団法人まちはチームだ」である。「まちをチームにする」その理念を共有し、お互いのスキルや強み、時には弱みも共有しながら、一つの目標に向かってまちづくりを行っている。チーム力を生かして、これまでにはないコンサルティング会社として、多くの企業や北九州市をはじめとした自治体から委託を受けている。

まちづくりが評価され、小倉城の管理者として企画戦略を担う

まちづくりの功績により、一般社団法人まちはチームだは、小倉城の指定管理者となっている。小倉城は北九州市における大きな観光拠点の一つ。今までにない小倉城の活用方法を提案し、夜間の貸切りなど、公共空間の利活用を推進している。また、2020年より北九州地域DMO法人として、新たな観光分野の事業創造に力を入れている。

北九州の誇る食の魅力発信事業「北九州フードフェスティバル」実行委員会の本拠地

秘密基地では、イベント、広報、マーケティングなど、仕事案件に対し、メンバーを募り、プロジェクトとして進める方式の事業が数多くある。その中でも、2014年から始まった「北九州フードフェスティバル」は、2019年には、飲食と協賛合わせて26店舗がブースを出し二日間で参加者約35,000人を集客するなど、小倉の公共空間を利用し街を盛り上げるためのイベントとして定着してきた。地元の「食」をテーマに、地域の飲食店や地元の事業者がともにチームになる。それは街の未来ににとって、大きな価値へとつながっていく。この実行委員会も秘密基地に拠点を置いている。

多様なプロジェクトを生み出し、ビジネスを作る基幹会社、株式会社HOA

「秘密基地」を運営し、上記のプロジェクトを生み出した基幹的な役割を担う株式会社HOAは、様々な事業ドメインを所有している。コワーキングスペース事業、建築設備コンサルティング、まちづくり事業、イベント事業、ウェブマーケティング事業、飲食事業、観光事業といった様々な領域において、グループ会社のサポートを行い、基幹的な役割を担っている。

新しい価値創造を得意とする会社のメンバーを募集

株式会社HOAは、コワーキングスペースが原点のため、協業を得意とする会社である。そのため、様々な企業とコラボレーションを進め、たくさんの事業を創造してきた。最近ではNTTドコモとの協業では、5Gの推進役やDXにも大きくかかわっている。株式会社HOAにとって、現場のおもてなしも最先端の技術も同じこと。それは何かを生み出すための「人を繋ぐ」ツールであると考えている。彼らはそういった考えのもと、新しい価値創造を通じて、新しい都市の創造、新しい北九州の未来づくりの実現を進めている。新しい世界、新しい社会を共に創っていく一員として関わってみてはどうだろう?