株式会社北九州家守舎

築50年の10軒長屋をリノベーションした、女性が活躍している「comichiかわらぐち」

家守とは、江戸時代における長屋の大家のこと

北九州家守舎は、小倉魚町エリアを中心とした北九州市内で、遊休不動産をリノベーションで再生し、事業の創出・コミュニティの形成などを通して、エリアマネジメントを行う民間のまちづくり会社だ。

江戸のまちの「家守」の職能を現代に活かし、地主・家主たる不動産オーナーと新たな産業を担うビジネスオーナーをつなぐ役割を担っている。

事業の幅も広く、遊休不動産・公共空間利活用の企画、不動産転貸・管理業や飲食業、イベント・メディア運営企画業など多岐にわたる。

クリエイター向けのスモールオフィス・コワーキングスペース「MIKAGE1881」

女性専用のシェアハウス「coclass」

リスクもとる実働型のまちづくり会社

仕事のフィールドは建築・不動産を軸足としながら、周辺のあらゆる領域にまたがっており、まちの価値向上のために必要なことは、すべて北九州家守舎の仕事だと考えている。

現代の家守として、机上で考えるだけのシンクタンクではなく、実際に動いてリスクもとる実働型のお手伝いを行っている。

土地や建物単体ではなく、「エリア全体で考える」というまちづくりの思想をもとに、不動産オーナーや事業者の支援を行い、自分たちのまちは自分たちでなんとかする、という民間型のまちの再生と発信をし続けている。

ダイニング&ホステル「タンガテーブル」

まちなかの憩いの広場「船場広場」

働きながら住んで暮らせるまちへ

今後は公共的空間の利活用企画や運営も手伝えができればと語る代表の遠矢さん。小倉井筒屋に隣接する一等地の委託管理「船場広場」もその一つだそう。

20年近くも廃墟となっていた、地上7階、地下2階建ての旧小倉ホテル。解体費用の一部を北九州市が負担した。解体後の広場運営を北九州家守舎が請け負い、市民が憩えるように移動販売車とドーム型のベンチを設置している。

北九州小倉の民間物件を中心に事業をされてきた北九州家守舎の皆さん。これからは、公共的な空間を活用し、都心部のライフスタイルを発信していくことで、小倉のまちが「働きながら住んで暮らせるまち」になっていくことを目指している。

レモネード専門店「Ale and ade」

くつろぐ様子は、日常の風景へ